労基法違反の状況「尋常ではない」/宿直問題で舛添厚労相
舛添要一厚生労働相は4月21日の参院厚生労働委員会で、勤務医の宿直問題について「労働基準法違反の下で働いている状況は尋常ではない」と問題意識を表明した。さらに、「他国の医師と比べても、無茶苦茶な条件で働いていれば、睡眠不足もあり、患者も手術を安心して受けられない。医療提供側もいつミスを起こすか分からないという大変な問題だ。こういうことを本格的に検討したい」と改善に向けての意気込みを示した。足立信也氏(民主)の質問に対する答弁。
舛添厚労相は「厚生省と労働省が一緒になり1人の大臣が所管することで、悪いことばかりでなく良いことがあるとすれば、こういうことについて責任を持って統一的に仕事ができることだ」とした。その上で「労働基準法通りにきちんとやった時、どれぐらいの人が必要で、どれくらいのコストがかかるのか。具体的にどういう手段、プロセスで進めるかは検討次第だが、みんなの努力で医療制度を再構築しようという方向付けができてきたこともあり、積極的な希望の見える第一歩を踏み出したい」と結んだ。(4/22MEDIFAXより)