副理事長退任の辞/貫戸幸彦
京都府保険医協会の副理事長を、2期4年間務めさせていただきました。私の担当は終始一貫して医療安全対策部会でしたが、正直に言うと、新任当初は理事の時代には考えてもいなかったような問題にも遭遇して、色々と悩まされることもありました。しかしながら、その中でも、この6年間で医事紛争を減少傾向に転じさせることができたのは幸いでした。この結果は、時代の変化にも助けられましたが、ひとえに担当理事の先生方の努力と、会員各位の協力の賜物と思っています。
また、私の任期中に協会は医療安全対策50周年を迎えて、医療安全シンポジウムは当然ながら、医療安全に関わる書籍やDVDの出版等、新たな視点での京都府および全国への啓発にも部会一丸となって実施できたのは、とても思い出に残るところです。50年の歴史と協会のOB、諸先輩方に恥じない活動をするために、微力ながらお手伝いができたことに感謝します。
しかしながら、敢えて言わせていただくならば、京都府保険医協会をはじめ、我々のいる医療界の将来がバラ色ということではありません。医療の未来への問題・課題は相変わらず山積しております。
事務方を含め協会一丸となって、難問に対処していただくことを祈念して退任の挨拶とさせていただきます。6年間有難うございました。