前田氏の不同意、中医協委員も「残念」/中医協総会
中医協公益委員で薬価専門部会長を務める前田雅英氏(首都大学東京都市教養学部長)を再任する国会同意人事案が、民主、共産、社民、国民新の野党4党の反対多数で不同意となった問題で、2月25日の中医協総会でも「前田氏の不同意は残念」とする 意見が上がった。
民主党関係者は不同意の理由について、これまでのメディファクスの取材に対し、(1)厚労省検討会の座長として、刑事司法の側面の強い政府の死因究明制度案の作成にかかわり、医療者や患者らの反発を招いた、(2)中医協で欠席が多い、(3)中医協以外に国の審議会の委員を数多く務めている─などを挙げている。
厚生労働省保険局医療課は、前田氏が207年3月に公益委員に就任して以降、出席すべき会合は40回あり、うち欠席は5回と説明した。
任期が2月末までのため、前田氏の公益委員としての出席機会はこの日が最後となるが、前田氏は欠席した。遠藤久夫会長(学習院大教授)は「前田委員とは電話で話した。ご迷惑をお掛けしますとのことだった。中医協の運営に貢献されてきた前田委員に私からも謝辞を述べたい」と語った。(2/26MEDIFAXより)