初・再診料の在り方は別途検討/12年度診療報酬改定の付帯意見
中医協は2月1日、2012年度診療報酬改定の答申書に添付する付帯意見を取りまとめた。前回までの個別改定項目(いわゆる短冊)の審議で、引き続き検討が必要とされた議題や、次回以降の改定に向けて継続審議が必要なテーマについて、各委員から意見を募った。付帯意見は次回の中医協総会で大臣宛てに提出する。
付帯意見は18項目に分かれている。「急性期医療の適切な提供に向けた医療従事者の負担軽減等」の分野では4項目を盛り込んだ。初・再診料や入院基本料、歯科の基本診療料の在り方を検討するほか、財政影響も含めて改定の結果を検証し、次回以降の改定に反映させていく。「時間外対応加算」の効果検証は、白川修二委員(健保連専務理事)の指摘を踏まえて盛り込んだ。嘉山孝正委員(国立がん研究センター理事長)は「ドクターフィーの導入の是非」を付帯意見に入れるよう主張した。
このほか▽医療と介護の連携強化、在宅医療等の充実▽質が高く効率的な医療提供体制▽患者の視点に配慮した医療の実現▽医薬品・医療材料等の適正な評価▽その他の調査・検証事項─などについて、今後の検討課題を整理している。(2/2MEDIFAXより)