分娩施設の常勤医数・待遇は改善傾向/産科医会調査
日本産婦人科医会の中井章人常務理事は11月11日の記者懇談会で、同会が実施した「産婦人科勤務医の待遇改善と女性医師の就労環境に関するアンケート調査」の結果を報告した。1施設当たりの常勤医師数は5.6人で、前年(4.9人)と比べ0.7人増加。当直翌日の勤務緩和を取り入れる施設や分娩手当などの支給施設も増えるなど、医師の待遇面でも改善傾向が見られた。
一方、1月当たりの当直回数(6.0回)は前年(5.9回)とほぼ同数で、常勤医の増加は当直の軽減に反映されていなかった。中井常務理事は「医師の待遇は改善に向かっているが、当直回数が減っていないのはまだ体制が整っていないということ。常勤医の増加などの効果が出てくるには数年かかるだろう」と話した。
同調査は2009年6月10日−7月20日に、全国の分娩を取り扱う1157施設を対象に実施し、823施設から有効回答を得た(回収率71.1%)。(11/12MEDIFAXより)