出生数約2万人減、出生率上昇ストップ/09年人口動態統計
厚生労働省はこのほど「2009年人口動態統計月報年計(概数)」の概況を発表した。 09年1−12月の出生数は107万人で前年から約2万1000人減少した。合計特殊出生率は前年と同率の1.37となり、06年から3年連続の上昇が止まった。一方、死亡数は114万1920人となり、前年から約500人減少した。
死亡数を死因別に見ると、悪性新生物(30.1%)、心疾患(15.8%)、脳血管疾患 (10.7%)となり、死亡者の3人に1人が悪性新生物で死亡した。悪性新生物について死亡数・死亡率を部位別に見ると、男性では肺が4万9022人で最も多く、次いで胃の3万2764人となった。女性では大腸の1万9659人、肺の1万8546人、胃の1万7236人と続いた。
●死産数・死産率は減少
09年の死産数は2万7021胎で前年より1156胎減少し、死産率は24.6で前年を下回った。死産率のうち、自然死産率は11.1、人工死産率は13.5でいずれも前年を下回った。
●5−9歳の女児、死因5位に「インフルエンザ」
09年のまとめでは、5−9歳女児の死因5位に「インフルエンザ」が入った。(6/3MEDIFAXより)