出生数は過去最低、死亡数は戦後最高/厚労省・12年人口動態統計
厚生労働省は1月1日、2012年人口動態統計の年間推計を公表した。出生数は前年の11年確定数から1万8000人減の103万3000人となり、調査が始まった1899年から過去最低となった。死亡数は11年確定数から8000人減の124万5000人となった。ただ、11年の死亡確定数には東日本大震災が影響しているため、震災の影響を除いた死亡数と比較すると12年の死亡数は約1万1000人増となり、戦後最高の死亡数と推計された。
人口の自然増減数は21万2000人のマイナスと推計され、過去最大の減少幅となった。人口が減少するのは6年連続となる。厚労省大臣官房統計情報部は、今後も出生数が減少し、死亡数が増加する傾向が続くと見ている。
12年の死因別死亡数を見ると、第1位は悪性新生物で36万1000人、第2位は心疾患で19万6000人、第3位は肺炎で12万3000人、第4位は脳血管疾患で12万1000人と推計された。11年確定数では、3大死因の1つだった脳血管疾患を肺炎が上回り、53年ぶりに3大死因が変化したが、12年推計でも肺炎が3位となっている。(1/8MEDIFAXより)