出生数が過去最低更新も減り幅は改善/13年人口動態統計
厚生労働省は1月1日、2013年人口動態統計の年間推計を公表した。出生数は前年の12年確定数から6000人減の103万1000人となり、調査が始まった1899年から過去最低を更新した。ただ、11年は前年比2万498人減、12年は同1万3575人減だったことから、出生数の減り幅は改善している。
死亡数は12年確定数から1万9000人増の127万5000人となり、戦後最高の死亡数を更新。13年の死因別死亡数を見ると、第1位は悪性新生物で36万5000人、第2位は心疾患で19万7000人、第3位は肺炎で12万4000人、第4位は脳血管疾患で11万9000人と推計した。この順位は11年から3年間変わらず。
人口の自然増減数は24万4000人のマイナスと推計し、過去最大の減少幅となった。人口が自然減となるのは7年連続。
厚労省大臣官房統計情報部は「出生数の減り幅が小さくなったので、合計特殊出生率は前年の1.41を下回ることはないのではないか。しかし今後も出生数が減少し、死亡数が増加する傾向は続くだろう」とみている。(1/7MEDIFAXより)