准看養成所、定員・応募者数が減少/
日医、看護師らの養成状況調査
日本医師会の羽生田俊常任理事は10月1日の定例会見で、2008年度医師会立助産師・看護師・准看護師学校養成所の入学・卒業状況の調査結果を公表した。准看護師課程の定員は1万691人と05年度の1万1786人から減少し、応募者も1万8153人と05年度2万2022人から減少した。
ただ、羽生田常任理事は「毎年約1万人の准看護師が養成されている」と指摘し、定員と応募者が減少しているのは、入学者の最終学歴の変化によるものが大きいと述べた。入学者の最終学歴は高校新卒者が減少(05年度39%から08年度26.1%) する一方で、高校既卒者(44.4%から52.1%)、短大・大卒者(11.9%から15.1%)、中卒者(4.8%から6.7%) は増加していると説明した。また、看護師3年課程は高校新卒者が6割近くに上っていることから「いったん社会に出てから看護職を目指す道として、准看護師が大きな役割を果たしている」と説明した。
一方、看護師2年課程は、准看護師学校養成所の減少が影響して減少傾向にあるが、地域の看護職確保のため3年課程に変更して引き続き看護師を養成している医師会が多いことが分かった。(10/2MEDIFAXより)