再診料の格差是正は「病院引き上げで」/中医協、診療側の各委員
厚生労働省は11月6日の中医協・診療報酬基本問題小委員会(委員長=遠藤久夫・学習院大教授)に、次期診療報酬改定に向けて初・再診料に関する論点を示した。病院と診療所の点数格差の是正など初・再診療の在り方のほか、診療科ごとの役割に応じた初・再診料の評価や、前回改定で「5分ルール」が導入された外来管理加算について意見を求めた。委員からは再診料について、診療所の点数を下げるのではなく病院の点数を上げるのであれば、病診格差の是正を容認するとの意見が出た。
外来管理加算の「5分ルール」に関して、嘉山孝正委員(山形大医学部長)は「自然科学の医療の中に、時間の要件を入れることは非人道的」と批判した。安達委員も「一番対象にされたのは、いわゆる『無診投薬』の問題だと思う。しかし、診療する側から言えば、患者からの要請に基づいており、われわれのリスクも高い」と述べた。一方、白川委員は「時間で縛るのはいかがかと思うが、趣旨としては懇切丁寧な説明をしたことを評価する点数と考えている。時間にこだわる必要はないのではないか」と述べた。(11/6MEDIFAXより)