再発防止へ報告書を提出/ハンセン病問題で厚労省検討会
厚生労働省の「ハンセン病問題に関する検証会議の提言に基づく再発防止検討会」(座長=多田羅浩三・放送大教授)は6月3日、報告書を長妻昭厚生労働相に手渡した。
同検討会は「ハンセン病問題に関する検証会議」がまとめた提言を踏まえ、患者の権利に関する体系や疾病を理由とする差別・偏見の克服などの観点から、再発防止策の検討を行ってきた。
報告書では、患者の権利擁護や医療従事者の権限の尊重などの法体制を整えてこそ「患者と医療従事者が信頼を基盤として対等に、それぞれの患者に固有の医療をすすめることが可能」とし「医療の基本法の制定が望まれる」とした。疾病を理由とした差別・偏見の克服に向けたシステムを、国や地方公共団体が構築するよう求めた。(6/4MEDIFAXより)