再び戦争する国にしない 憲法集会で3000人が訴え  PDF

再び戦争する国にしない 憲法集会で3000人が訴え

 憲法記念日の5月3日、「生かそう憲法 守ろう9条 戦争する国にしない、させない!5・3憲法集会in京都」が円山野外音楽堂で開催され、市民3000人が参加した。
 主催の「憲法9条京都の会」世話人の一人でもある垣田さち子協会理事長は、戦時下に医師・医学者が行った731部隊のような過去の問題に真摯に向き合い、その検証と反省を日本医学会に求めている活動を紹介。二度と戦争の過ちを繰り返さないよう、祖父母や親の世代が払った犠牲を子や孫に伝えていく行動を続けたいと訴えた。
 元防衛官僚で内閣官房副長官補を務めた柳澤協二氏が「集団的自衛権行使は亡国の安全保障」と題し講演を行った。柳澤氏は、改定された日米防衛協力指針とそれを実現するための安保法制について、米国の戦略と一体化することだと指摘。自衛隊の活動に地理的制約がなくなることもさることながら、自衛隊の武器使用拡大が重要なポイントだとした。イラクでは現地の人に一発の銃弾も放っていないことで一人の犠牲も出さなかった(その後、派遣隊員延1万人のうち29人がPTSDで自殺)が、武器を使って自衛隊が軍隊らしく振舞うことは、隊員にとっても日本にとっても安全を増すことには決してならず、憲法秩序あるいは日本社会そのものを破壊するものだと批判した。

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