公立病院の再生へ「基金」設立/舛添厚労相、追加経済対策で
舛添要一厚生労働相は4月2日の参院厚生労働委員会で、政府・与党が検討している追加経済対策に地域医療の再生に向けた「基金」の設立を盛り込む考えを示した。石井準一氏(自民)の質問に答えた。
石井氏は「公立病院の崩壊や民間譲渡をめぐり、全国各地で市長と住民の間で政治問題に発展する例が相次いでいる」と報告。このような事態が生じる背景として「医師不足による患者減、収入減に陥った病院に、自治体がリストラの矛先を向けざるを得ない状況がある」と説明した。
これに対し、舛添厚労相は「(追加経済対策で)大きなファンドを組むための折衝をやりたい」と述べた上で、公立病院の存続に向けて「総務省とも連携を取らなければいけない」とした。(4/3MEDIFAXより)