公立病院、09年度に4割が黒字化/総務省の調査  PDF

公立病院、09年度に4割が黒字化/総務省の調査

 総務省は12月24日、公立病院改革プラン実施状況(9月末現在)の調査結果について、病院事業を実施する637団体のうち、99.7%に当たる635団体904病院が公立病院改革ガイドラインに基づくプランを策定したと公表した。策定団体は、都道府県では奈良県を除く46団体、市町村では広島県神石高原町を除く589団体だった。

 3月末の調査では策定病院数は928病院あったが、その後、プランを策定した病院が7病院ある一方で、診療所化や民間譲渡などで31病院が減少し、9月末現在では904病院となった。

 904病院のうち、2009年度の経常収支について31.0%の280病院が黒字化するとのプランを示していたが、今回の調査で09年度決算では40.8%の369病院が黒字化していたことが分かった。また、ガイドラインの目標年度となる11年度に黒字化を見込む病院は、69.5%の628病院だった(プランでは65.5%の592病院)。

 09年度に再編・ネットワーク化計画を策定した病院は79病院(8.7%)、策定を予定していない病院は、109病院(12.1%)だった。09年度から10年9月にかけて経営形態の見直しを実施した病院は、110病院(12.2%)ある一方、実施を予定していないとした病院は、178病院(19.7%)あった。

 都道府県では公立病院などの再編・ネットワーク化の推進計画・構想を策定済みとした団体が36団体で、10年度策定予定が5団体、11年度以降策定予定が6団体だった。(12/27MEDIFAXより)

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