全患者に発行、病院は76%・診療所は60%/明細書発行調査速報
厚生労働省は4月20日の中医協総会で、2010年度診療報酬改定で原則義務化された明細書発行に関する状況調査の速報値を報告した。全ての患者に明細書を発行している医療機関は、病院が75.9%、一般診療所では60.7%だった。「明細書発行体制等加算」を届け出ている診療所は77%だった。発行費用を徴収している病院は1.6%、一般診療所は2.8%に過ぎなかった。
一方、患者からの明細書に関する問い合わせについては、病院の42.6%、一般診療所の69.2%が「特に問い合わせはない」と答えた。全患者に明細書が無料発行される制度の必要性については、病院の入院患者では61.6%、病院の外来患者では51.7%が「必要」「どちらかといえば必要」と回答した。調査対象は全国5500施設。受診者側では患者とその家族5103人が回答した。調査期間は10年12月8日から11年1月28日まで。
調査結果は、5−6月ごろに開催する診療報酬改定結果検証部会で審議する予定。部会としての意見を付け加えた後、6−7月ごろに総会に報告する。(4/21MEDIFAXより)