全国初の医療トレーニングセンター/京都府医
京都府医師会(森洋一会長)は4月1日、全国の医師会では初めてとなる「医療トレーニングセンター」を開所する。医学生や研修医、勤務医、開業医の技能取得や修練に使うもので、在宅医療を中心に医療関連職種のトレーニングにも活用する。2010年10月に移転した新医師会館の5階部分を全てセンター施設として使う。
医療トレーニングセンターの開所は、患者急変時の対処方法や、在宅医療に必要な技術などについて、人形モデルなどを使ってより実際に近い形で修練できる場所の確保が目的。京都府医は新医師会館の建設時にトレーニングセンターの設置を決め、2年間にわたって準備委員会で検討を続けてきた。
京都府は、京都大、京都府立医科大の2つの医科大学を抱ることなどから、京都府全体で年間260−270人の研修医が集まる。大学での臨床研修では大学施設を使用できるが、その他の病院に入った医師はまとまった器具がそろった施設がないケースが多く、そうした研修医のトレーニングの場とする意義も大きい。
京都府医会館では「京都市急病診療所」も4月1日に開所する。(4/1MEDIFAXより)