入院外医療費、伸び大半は薬剤費/保団連が指摘
保団連は7月21日、厚生労働省が公表している薬剤費は少なめに見積もられており、実際は2001年以降の入院外医療費の伸びの大半を薬剤費が占めているとの分析結果を公表した。保団連は「情報操作ともとれる恣意的な厚労省の資料に抗議する」とし、正確なエビデンスに基づいた医療政策を訴える要望書を20日付で厚労省の政務三役に提出した。
保団連は、01−08年の7年間に2.44兆円増加した入院外医療費の伸びの大半は薬剤費の増加(1.28兆円)が占めていると主張。「透析と調剤薬局技術料の伸びを除くと、医科本体の入院外医療費の伸びはわずか0.07兆円」とし「厚労省が中医協に提出している薬剤費、公表されている社会医療診療行為別調査の薬剤費が実際より過小に見積もられていることが判明した」としている。
5月から開始した「保団連版・診療行為別調査」の分析過程で分かったという。(7/22MEDIFAXより)