先進・高度医療、１０年度実績１３２億円／中医協総会

　厚生労働省は１０月１９日、中医協総会に２０１０年度の先進医療の実績報告を提示した。０９年７月１日から１０年６月３０日までの１年間の先進医療・高度医療の総金額は約１３１億９０００万円で、うち保険外併用療養費として保険給付されたのは約５４億１０００万円、患者の自己負担は約７７億８０００万円。１０年６月３０日現在で先進医療・高度医療は１１０種類、実施医療機関数は４８８施設、患者数は９７７５人だった。

　内訳を見ると先進医療については、総金額は約１１７億８０００万円で、うち保険外併用療養費として保険給付されたのは約４３億７０００万円、患者の自己負担は約７４億１０００万円。１０年６月３０日現在で先進医療は８７種類、実施医療機関数は４６６施設、患者数は７９１３人。

　高度医療は、総金額は約１４億１０００万円で、うち保険外併用療養費として保険給付されたのは約１０億４０００万円、患者の自己負担は約３億７０００万円。１０年６月３０日現在の高度医療は２３種類、実施医療機関数は７２施設、患者数は１８６２人となっている。

　厚労省は過去５年間の実績も報告。患者数、総金額などで経年的変動が見られるとし、診療報酬改定時に先進医療から保険導入されていることなどが変動要因の一つとした。（１０/２０MEDIFAXより）