先生の趣味拝見! 日常切り取る色鉛筆画
竹内周徳氏(下西)と受賞楯
元保険医協会理事長で、下京西部地区の竹内周徳医師の趣味が色鉛筆画だと聞き、作品を拝見しに伺った。
理事長を退任してから始めた趣味で、以前は年1〜2点(10〜20号)の絵を制作していたが、近年はあまり描いていないとのこと。通信教育で基礎を半年ほど学んだということだった。
油絵や水彩画とは違い、色鉛筆で少しずつ描き進めていくため、1点を仕上げるのに4〜5カ月かかるそうだ。描き上げた作品は、全国公募展である日美絵画展へ出品。今年も東京六本木にある国立新美術館で開催される同展へ、「あさがお」の絵を出品したとお聞きした。
過去に出品した作品では、優秀賞、学園賞や京都新聞社賞(15、16年前)も受賞している。京都新聞社にはこの場を借りて、お礼申し上げたいとのことだった。受賞作品の一つが、竹内医師の慣れ親しんだ散歩コースをモチーフにした物集女の竹林。20号の大きな作品で、竹内医師の自宅玄関に飾られている。向日市西ノ丘丘陵の竹林で、2000年から向日市特産の孟宗竹を使って整備されてきており、「竹の径」と呼ばれる。「京都府景観資産」「京都府文化的景観」に選定されるなど、竹林浴の地として親しまれているので、ご存じの方も多いかもしれない。
次回作品は、10数年前に旅行した安曇野の野仏をモチーフにするそう。すでに描き始めているが、野仏の顔が定まらず、一度描いたものを破り捨てて描き直していると、笑いながら話してくださった。
竹内医師が絵を描き始めてからすでに20年以上。年に1〜2点とはいえ、多くの作品がご自宅にあるのかと思いきや、竹内医師の弟や子ども、友人などに譲り、手元には4点しか作品はないとのことだった。