健康問題の自殺者微増/09年自殺者概要・警察庁  PDF

健康問題の自殺者微増/09年自殺者概要・警察庁

 警察庁は5月13日、2009年中の自殺者の概要を公表した。自殺者の総数は3万2845人で08年に比べて596人(1.8%)増加した。原因・動機別では「健康問題」が最多の1万5867人で、「介護・看病疲れ」による自殺者も285人に上った。

 健康問題が原因・動機とみられるのは08年に比べて714人(4.7%)の増となった。健康問題の詳細な原因・動機では、「うつ病」が6949人と最も多く、「身体の病気」が5226人、「統合失調症」が1394人、「その他の精神疾患」が1280人となった。「薬物乱用」63人、「アルコール依存症」336人、「身体の障害の悩み」337人などとなった。

 原因・動機を年代別に見ると、うつ病は30代から60代まで幅広い年代で多く、身体の病気は60代以上の高齢者で多かった。統合失調症は30代で最も多く、20代ではうつ病に続いて多かった。「介護・看病疲れ」が原因とみられるのは、60代が最も多く91人だった。

 自殺者全体では、50歳代が6491人で最も多く、次いで60歳代(5958人)、40歳代(5261人)、30歳代(4794人)となった。性別では、男性が2万3472人で全体の約7割を占めた。(5/14MEDIFAXより)

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