健保組合09年度予算、赤字は6152億円/過去最大の前年度と同水準  PDF

健保組合09年度予算、赤字は6152億円/過去最大の前年度と同水準

 すべての健康保険組合(1485組合)の2009年度経常収支赤字額は、過去最大だった前年度予算とほぼ同水準の6152億円となる見通しであることが4月10日、健保連の発表した09年度健保組合予算の早期集計で分かった。保険料収入に占める高齢者医療制度などへの納付金・支援金の割合は45.2%で、依然として納付金などの負担が財政を圧迫する傾向が顕著となった。

 回答のあった1304組合(回答率88%)の予算状況を全組合分に引き伸ばして試算した。納付金などの支出は総額で2兆7512億円で前年度予算より2.42%減ったものの、後期高齢者支援金は1兆2723億円(前年度予算比13.1%増)、前期高齢者納付金は1兆1065億円(同6.6%増)といずれも増加。一方、収入は保険料率が0.046ポイント上がり7.412%となったが、平均標準報酬の減少などの影響で保険料収入が前年度予算比0.72%減の6兆798億円となった。同日、会見した対馬忠明専務理事は「平均標準報酬などは景気低迷によって、実際には予算より低くなる可能性もある」と危機感をにじませた。

 経常収支が赤字となる組合は全体の91.6%に当たる1360組合。協会けんぽの8.2%より料率が高い組合は全体の18.5%に当たる241組合だった。(4/13MEDIFAXより)

ページの先頭へ