健保組合は350億円の負担増/後期高齢者支援金  PDF

健保組合は350億円の負担増/後期高齢者支援金

 後期高齢者医療費の約4割を支える後期高齢者支援金について、支援金の一部に「総報酬割」が導入されたため、2010年度の健保組合の支出が350億円増えて1兆3090億円に、共済組合の支出が235億円増えて4022億円になることが決まった。一方、財政難が懸念されている協会けんぽの負担は581億円減って1兆4211億円となる。協会けんぽの減額分を、健保組合と共済組合がほぼ肩代わりする格好だ。支援金の徴収業務に当たる社会保険診療報酬支払基金が8月23日発表した。

 支援金の額はこれまで、各保険の加入者数に応じて案分されていた。しかし全体額の3分の2を加入者数で、3分の1を総報酬のシェアで案分する総報酬割が7月から導入されたことから、支出額が変更されることになった。国保組合の支出は2億円減の1432億円、船員保険も2億円減って56億円となる。

 後期高齢者支援金の算定は前期高齢者納付金の額にも影響する。10年度の健保組合の納付金の支出は13億円増えて1兆1292億円、共済組合は6億円増えて4248億円に変更された。しかし協会けんぽは22億円減の1兆2098億円となり、納付金に関しても健保組合と共済組合がほぼ肩代わりする構図になった。(8/24MEDIFAXより)

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