健保組合、過去最大5235億円の赤字/09年度決算見込み
健保連は9月10日、2009年度の健保組合の決算見込みを発表した。経常収支は5235億円の赤字で、3189億円の赤字だった08年度決算から2000億円以上赤字幅を拡大し、過去最大の赤字額となった。後期高齢者支援金への総報酬割の導入で健保組合の負担が増したこともあり、10年度は7000億円前後の赤字を見込む。会見した白川修二・健保連専務理事は「明るい兆しがまったくない」と述べた。
09年度の経常収入は前年度決算額と比べて3.05%減の6兆1717億円、経常支出は0.16%増の6兆6952億円。09年度末の組合数は前年度から24減って1473で、約8割の1184組合が赤字だ。被保険者数は約19万6000人減って約1584万8000人。被保険者数の減少や、賃金引き下げによる保険料収入の減少が経常収入の落ち込みにつながり、赤字幅を増やした要因となった。
これまで収支状況が最も悪かったのは、3999億円の経常収支赤字を計上した02年度だが、7年ぶりに最大赤字額を更新した。(9/13MEDIFAXより)