保険診療Q&A(152)
主傷病、副傷病の記載について
Q、レセプトの記載要領で、「主傷病、副傷病の順に記載する。主傷病は原則として1つ、副傷病は主なものについて記載する」とされ、「主傷病が複数ある場合は、主傷病と副傷病の間を線で区切る」「主傷病に(主)と記載する」「主傷病を○で囲む」等と書かれています。私は診療開始日順に記載していますし、医学的観点から主傷病・副傷病を区切ることができない場合もあると思いますが、本当に区切らなければなりませんか。
A、診療開始日順でもちろん結構です。区切る必要や、(主)と記載する必要もありません。
基金・国保等で構成されていた「低薬価薬剤の審査等に関する検討会」で、「医療機関に十分周知徹底されていないため、区分がないことで返戻することは、当分の間、差し控える」との方針がまとめられ、厚労省も02年5月21日の通知でこれを「妥当適切」としています。この「当分の間」とは、厚労省が改めて通知を出すまでの間、というです。
保団連は導入当初からこの取扱いの撤回を求めています。また、この取扱いは診療報酬にDRG/PPS(疾患別包括払い)を導入するための疾患別データ収集に使われる可能性があるため、対応しないよう呼びかけています。