保険料率11年度も上昇の見込み/協会けんぽ
全国健康保険協会は11月22日の運営委員会に、2010年度末に見込まれる準備金残高赤字1116億円を11年度に半額返済する場合、11年度の保険料率は現行の9.34%から9.50%まで引き上がる見込みとの試算を示した。国庫補助率を16.4%とし、出産育児一時金の増額の継続による保険給付費増と、70−74歳の患者負担引き上げの凍結を盛り込んだ場合の試算で、同様の条件で準備金残高赤字を全額返済する場合は9.58%、返済しない場合は9.42%となる。
保険料率を9.34%に据え置き、準備金残高赤字を半額返済するため国庫補助を追加する場合、所要国庫補助額は1107億円で、国庫補助率は18.4%になるとした。/p<
出産育児一時金増額の継続による保険給付費増を勘案せずに、準備金残高赤字を半額返済する場合の保険料率は9.48%、全額返済する場合は9.56%。出産育児一時金増額の継続による保険給付費増を見込み、国庫補助率を20%とした場合は、準備金残高赤字の半額返済で9.22%、全額返済で9.30%になるとした。(11/24MEDIFAXより)