保険料引き上げ「やむを得ない」5割/介護保険制度のパブコメ  PDF

保険料引き上げ「やむを得ない」5割/介護保険制度のパブコメ

 介護保険料の引き上げについて、サービスの水準を担保するにはやむを得ないと考える人は5割を占めることが、厚生労働省が募集した介護保険制度に関するパブリックコメントの集計結果で、5月19日までに分かった。

 2月24日から3月31日まで募集し、4465件の回答を得た。介護従事者・事業者1853人、サービス利用者270人、利用者の家族1440人、地方自治体職員208人などが意見を寄せた。

 サービスの水準維持に必要な引き上げであれば、やむを得ないとする回答は36%だった。サービス拡充のため、より大幅な引き上げも認めるとする回答は14%だった。

 一方、保険料を現状程度に維持することが重要で、サービス削減もやむを得ないとの回答も7%あったほか「保険料を上げず、サービスを充実させるため、毎年削られている社会保障予算を引き上げてほしい」などの意見も寄せられた。

●介護は在宅希望の傾向

 介護が必要になった場合の希望を聞いたところ、自宅で介護を受けたいとの回答が7割を占めた。「家族に依存せずに生活できるような介護サービスがあれば自宅で介護を受けたい」が46%、「自宅で家族の介護と外部の介護サービスを組み合わせて受けたい」が24%などだった。

 一方、特別養護老人ホームなどの施設への入所希望は7%、医療機関への入院希望は2%にとどまった。(5/20MEDIFAXより)

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