保険料の上限引き上げに否定的見解/舛添厚労相
舛添要一厚生労働相は11月14日の衆院厚生労働委員会で、日本医師会が提案している高額所得者に対する保険料の上限引き上げに否定的な考えを示した。舛添厚労相は、保険料の上限を引き上げるより、医療費に占める税の割合を増やす方が合理的との見解を示した。長崎幸太郎氏(自民) の質問に答えた。
長崎氏は、日医が提示している保険料の上限を引き上げる案を紹介し、「現行制度では、高額所得者が優遇されている」と指摘した。
舛添厚労相は「高所得者であろうがなかろうが、病院にかかったときに受けるサービスと価格は診療報酬体系で決まっているから同じ」と述べ、「一定の上限を設けた方が国民的なコンセンサスを得られるのではないか」と反論した。
さらに、「所得に対する累進的な課税があるので、そちらで高額所得者は負担している。保険料の比率を3にして、税の比率を7にする。そういう大きな仕組みの中でやる方が合理的だ」とした。(11/17MEDIFAXより)