保険外併用療養「規制の合理化を」/自民版・政策集  PDF

保険外併用療養「規制の合理化を」/自民版・政策集

 自民党は5月14日、党の政策をまとめた「J−ファイル(抜粋)」も公表した。患者が選択できる治療方法の範囲拡大に向けて、先端医療技術を早期に実用化した上で、一定の有効性や安全性が確認された新規の治療方法と保険診療が併用できるよう規制を合理化する方針を盛り込んだ。

 マニフェストの原案で言及しているがん対策に関しては、放射線療法や化学療法の推進を提案。がん登録に重点を置いて早期発見と予防に取り組んだ上で、治療の早期段階から緩和ケアまで総合的な対策を進めるとした。また、女性特有のがん対策については、子宮頸がんと乳がんの無料検診と、子宮頸がんワクチンの公費負担の導入を約束した。

 難病対策に関しては、ヒトT細胞白血病ウイルスの感染者を把握するため、全国一律の妊婦健診で抗体検査を実施すると明記。成人T細胞白血病とHAMの患者の診療体制を整備するとした。また、医療費助成の対象となる疾患を増やすよう努めることを盛り込んだ。

 このほか、ワクチンの研究開発促進や供給体制の整備などを目指す新たなワクチン政策の確立を提案。近年、増加傾向にあるうつ病患者や慢性期の精神障害者などに対応するため、精神科医療を適切に評価するとした。(5/17MEDIFAXより)

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