作業計画を採択、閉幕/COP14ポズナニ会議
気候変動枠組み条約第14回締約国会議(COP14)は12月13日未明(日本時間同日午前)、閉幕した。京都議定書に定めのない2013年以降の温室効果ガス削減を09年末のCOP15 (デンマーク・コペンハーゲン) で最終合意するため、今後1年間の具体的な作業計画を採択した。
最終日の12日は、2日目の大臣会合を開催。併せて途上国の温暖化対策に対し先進国が拠出する「適応基金」の運用をめぐる非公式交渉などがあり、13日未明まで最終調整し閉幕がずれ込んだ。
13年以降の先進国全体の削減目標などで進展なく閉幕し、NGO (非政府組織) はいずれも失望感を表明。気候ネットワーク(京都市中京区) の浅岡美恵代表は「緊迫感を欠き足踏みした。先進国全体の目標を具体化することに強く抵抗した日本は少なからず責任がある」と指摘した。世界自然保護基金(本部・スイス) のキム・カルステンセン氏も「COP15の合意は、先進国が政治的な意志を示すかどうかにかかっている」と警告した。
また、09年のCOP15は11月30日開幕の予定から12月7日開幕、同18日閉幕に変更されることが決まった。【ポズナニ(ポーランド) 12月13日】