代議員月例アンケート(62)/保険医新聞等に関して
実施=2011年9月
対象者=京都府保険医協会代議員95人
回答数=38人(回答率40%)
近年、京都保険医新聞は発行間隔や発送方法、書体の変更など大きな変更を経てきている。この機会に、他の定期出版物も併せて会員の意識や要望を伺った。関連して会員がどういう方法で情報収集しているのか、協会のインターネットサイトについても質問した。
新聞書体の変更は評価
京都保険医新聞をより読みやすくするため、4月から本文書体をユニバーサルデザインに変更し、文字数は変えずに若干大きくした。このことについては、「読みやすくなった」が53%、「あまり変わらない」が34%。一方、「(文字数を減らしてでも)もっと大きくすべき」という意見も8%あり、継続して検討すべき課題として残った。(図1)
発行間隔は概ね妥当
新聞の発行間隔について、昨年9月より毎週月曜発行(最終週のみメディペーパー)から5日・20日は新聞、25日はメディペーパーに変更している。新聞の月2回という発行頻度については、「ちょうど良い」が66%、「多くて見きれない」が26%。「もの足りない」という意見はゼロであった。(図2)
約8割が新聞を読む
新聞等の発送について、経費削減のため5月より「全国保険医新聞」や「月刊保団連」も同封している。それぞれの読まれ方についてきいたところ、「京都保険医新聞」については「毎回読む」が45%、「たまに読む」が34%で、「読まない」は16%あった。読まない理由は「診療等で多忙」が挙がっている。「グリーンペーパー」もほぼ同率。「メディペーパー」は資料的な性格のためか「毎回読む」と「たまに読む」の比率が逆転。「全国保険医新聞」は「読まない」が若干高い比率となった。(図3)
診療関係の記事に関心
京都保険医新聞の掲載記事ごとの読まれ方をきいたところ、「保険診療Q&A」や保険請求、指導・監査問題に関する記事、次いで医療安全に関する記事がよく読まれており、日常診療に直接関わる記事への関心が高いことがうかがえる。
また、最近の記事で最も興味を引いたものについてきいたところ、回答した3人のうち2人が、当時連載中の「占領下の『綜合原爆展』」をあげた。残る1人は「主張・情勢」をあげた。(図4)
ネット情報入手は半数
医療情勢・診療情報などの入手方法について複数回答できいたところ、「インターネット」をあげたのは18人と半数以下で、「紙媒体」や「口伝え」が依然高い(図5)。よく利用するサイトは、「m3.com」「MTPro」「日経メディカルオンライン」「CareNet.com」。紙媒体では、「日経メディカル」「京都医報」、協会紙があげられた。
協会サイトの利用状況
新聞、メディペーパー、グリーンペーパーとも協会のホームページ(保険医専用サイト)のデータベースから閲覧することができるが、この利用状況については、すでに「利用したことがある」は24%、「今後利用したい」は37%。「利用しない」も34%にのぼった。(図6)
自由意見から
今後、取り上げてほしい記事や紙面への注文を自由筆記できいたところ、記載があったのは以下の四つ。
「レセプト請求の仕方等で問題になっている点」
「開業医になって24年目を迎えるのですが、開業当初は手書きレセプト、携帯電話もパソコンもなく、地区の事務局もなく、手作りの情報交換をしていました。今日、便利な時代になったといわれますが、開業医の雑務が増える一方で、目の前の患者の診療だけに集中して落ちついた医師の暮らしができる環境を取り戻したい」
「今後も会員の疑問や不安を先取りして特集を組んでほしい。府医のやっておられることの盲点や隙を埋める視点を持つ活動で頑張って下さい」
「記事の内容は良いのですが、活字が小さくて読みづらい。せめて保団連新聞並みの活字にしてはどうでしょうか」