他施設受診時の減算「必要な措置」/政府答弁書
政府は6月29日の閣議で決定した答弁書で、出来高算定病棟の入院患者が他医療機関を受診した際の入院料の減算について「必要な措置」とし、早期の見直しはしない見解を示した。小池晃氏(共産)の質問に答えた。
2010年度診療報酬改定では、出来高算定病棟の入院患者が他医療機関を受診した場合、当日の入院料を30%減算することになった。答弁書ではこの扱いについて▽包括算定病棟の入院患者が他医療機関を受診した場合、従来、入院料を70%減算していたこととの整合性▽他医療機関を受診した患者は初・再診料の支払いが必要となる▽受診先での個別の診療内容に応じた入院料の減算が困難─などを挙げ、「中医協で関係者の合意も得た上で決定した」と説明。
さらに▽他医療機関での初・再診料は入院中の医療機関のみで診療を受けた場合には発生しない▽他医療機関受診時には入院医療機関では医学的管理などは行っていない─ことから「入院料を減算する措置は必要であると考えている」とした。
今後の見直しについては「関係者からの意見をうかがいながら、必要に応じて検討したい」とした。(6/30MEDIFAXより)