介護職員処遇改善交付金、交付率を決定/厚労省老健局  PDF

介護職員処遇改善交付金、交付率を決定/厚労省老健局

 厚生労働省老健局介護保険課は、2009年度補正予算に盛り込んだ「介護職員処遇改善交付金」(仮称)について、事業所への助成額を決める際に必要となるサービスごとの交付率を定め、6月17日に都道府県などに事務連絡した。実際の助成額は、事業所の介護報酬総額にサービスごとの交付率を乗じて算出。交付率は介護保健施設サービスは1.5%、訪問介護は4.0%などとした。

 交付金は8月をめどに介護事業者の申請受け付けを開始し、10月サービス分から実施する。交付金の支払いは12月ごろに国保連を通じて始める予定だ。厚労省は常勤換算の介護職員1人当たりの給与を月額1万5000円程度引き上げることを想定している。

 各サービスの交付率は▽通所介護1.9%▽通所リハビリテーション1.7%▽認知症対応型共同生活介護3.9%▽短期入所療養介護(老健)1.5%▽介護療養施設サービスと短期入所療養介護(病院など)1.1%−など。介護職員がいない訪問看護や居宅介護支援、訪問リハビリなどは助成対象外となる。

 厚労省が当初示した案では、介護職員の人件費比率に応じて各サービスの交付率を設定していたが、最終案ではサービス間で1人当たりの交付額に差異が生じないよう設定方法を変更。サービスごとの介護職員数(常勤換算、全国計)に応じて交付率を決め、給与水準にかかわらずサービスごとに1人当たり月額1万5000円程度引き上がるようにした。(6/18MEDIFAXより)

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