介護給付費、4.2%増の6兆4185億円/08年度事業状況報告  PDF

介護給付費、4.2%増の6兆4185億円/08年度事業状況報告

 利用者負担を除く2008年度の介護給付費は6兆4185億円で、07年度から4.2%増加したことが、厚生労働省が6月22日に発表した「08年度介護保険事業状況報告(年報)」で分かった。65歳以上の第1号被保険者1人当たり給付費は年間で平均22万7000円(特定入所者介護サービス費、高額介護サービス費を含む)で、前年度から1.2%増加した。

 第1号被保険者の保険料収納額は、前年度から2.7%増の1兆3498億円。一方、特別徴収と普通徴収を合わせた収納率は前年度比0.02%減の98.3%で、普通徴収では前年度比0.5%減の85.5%だった。

 08年度末現在で介護給付費準備基金の積立金を保有している保険者は1534保険者で、全保険者の93%を占めた。積立金額は4050億円で、前年度から872億円増えた。

●サービス受給者は施設・居宅とも増加

 施設介護サービス受給者数は08年度累計で総数992万人(前年度比8万8000人増)。1カ月当たり平均では、介護療養型医療施設が10万人(同0.9万人減)、介護老人保健施設31万人(同0.6万人増)、介護老人福祉施設42万人(同1.0万人増)だった。

 居宅介護サービス受給者数は総数3276万人(同126万人増)で、厚労省は「要介護2の受給者数が21.1%と最も多くなっており、要介護度が軽度(要支援1−要介護2)の受給者が約69.7%を占めている」としている。(6/23MEDIFAXより)

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