介護療養病床「絶対に必要」/慢性期医療協会の武久会長
日本慢性期医療協会の武久洋三会長は11月12日、「HOSPEX JAPAN2009」の同協会のセミナーで、今後の療養病床の方向性について講演した。介護療養型医療施設は「絶対に必要」とし、必要性を国民に認めてもらうには、介護療養病床を持つ病院の機能を明確に打ち出していくべきと主張した。
武久会長は「医療区分1」の中にも高度な医療が必要な患者がいると指摘した上で「このような人が医療療養病床に入った場合、1日たった8000円くらいの医療費で、やっていけるわけがない」とし、採算が合わないと説明した。その上で「こうした患者は介護療養病床に入ると要介護度が4−5になる。そこに逃げ込めるスペースができる」と述べ、「医療区分1・ADL区分3」の患者の受け皿として、介護報酬を算定できる介護療養病床が必要と主張した。(11/13MEDIFAXより)