介護療養、毎年300施設以上の減/08年介護施設・事業所調査  PDF

介護療養、毎年300施設以上の減/08年介護施設・事業所調査

 全国の介護療養型医療施設は2008年10月1日時点で2252施設で、07年10月1日時点から356施設減少していたことが、厚生労働省が2月25日に発表した「08年介護サービス施設・事業所調査結果」で分かった。介護療養は05年以降、毎年300施設以上の減少傾向が続いている。

 介護基盤の整備に関する基礎資料を得ることなどを目的に、全国の介護保険施設や居宅サービス事業者などを対象に、08年10月1日時点の状況について調べた。

 介護療養の在所者数は9万2708人で、07年調査から1万45人減少。定員は9万9309人で、07年調査から1万1421人減少した。一方、病床利用率は93.4%で07年調査から 0.6ポイント増加。施設数の減少傾向が続く一方、病床利用率は06年調査(92.7%)以降、わずかな増加が続いている。

 介護療養の在所者を要介護度別に見ると、「要介護5」56.5%、「要介護4」26.3%、「要介護3」11.7%で、「要介護1−2」は5.1%だった。厚生労働省大臣官房統計情報部は「介護保険施設の入所者の要介護度が重度化してきている」としている。

老健・特養は増加

 一方、介護老人保健施設は3500施設で、07調査から65施設増加。在所者は29万1931人で07年調査から6666人増えた。介護老人福祉施設は6015施設で、前年から123施設増加しており、在所者は41万6052人と07年調査から1万959人増えた。介護老人保健施設の利用率は91.5%、介護老人福祉施設の利用率は98.4%だった。

訪問看護ステーションも微増

 訪問看護ステーションは07年から27事業所増え5434事業所だった。利用者は28万1917人で、07年調査から7838人増えた。通所リハビリテーションを行う介護老人保健施設は 3438施設で、07年調査から124施設増加した一方、通所リハビリを行う医療施設は2988施設で、07年調査から78施設減少した。

 訪問介護事業所は2万885事業所で、07年調査から184事業所減少。利用者は71万6345人で、07年調査から2万2448人減少した。居宅介護支援事業所は2万8121事業所で、07年調査から127事業所減少したが、利用者は6万1545人増え170万4996人だった。(2/26MEDIFAXより)

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