介護未経験者の雇用助成金、10年度末で廃止へ/厚労省  PDF

介護未経験者の雇用助成金、10年度末で廃止へ/厚労省

 厚生労働省は2010年度末で、介護未経験者を雇用した事業主を一定の条件下で財政支援する「介護未経験者確保等助成金」を廃止する方針だ。廃止に伴う経過措置を設け、10年度中に1人目の対象者を雇い入れた事業主は、11年度中でも申請可能とする予定。

 新卒者を除く介護未経験者を雇用保険一般被保険者として雇い入れた事業主に対し、6カ月定着すれば1人当たり25万円、1年間定着すればさらに25万円を助成する制度。企業の規模に応じ、最大20人が助成対象となる。介護人材の確保などに向け08年12月に創設し、10年度当初予算では約92.2億円を計上した。しかし、同助成金を含む厚労省の「介護雇用管理改善等対策費」をめぐっては、行政刷新会議が10年10月に開いた事業仕分け(特別会計)で、予算執行率の低さなどが論点に挙がっていた。

 保健医療や福祉サービス経験者などを雇い入れた事業主を一定の条件下で財政支援する「介護基盤人材確保等助成金」も10年度末で廃止する方針だ。(2/4MEDIFAXより)

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