介護施設の医療提供体制、同時改定で検討/厚労省
厚生労働省は5月25日の衆院厚生労働委員会で、介護施設での医療提供体制や、医療と介護でサービス内容が同様である場合に介護保険が優先されることについて、2012年度の診療報酬・介護報酬同時改定を議論する中医協や社会保障審議会・介護給付費分科会の議論も踏まえて検討するとの意向を示した。松本純氏(自民)の質問に答えた。
外口崇保険局長は「(介護保険施設)入所者がその状態に応じて必要なサービスが適切に受けられるよう、中医協および介護給付費分科会での議論も踏まえて検討する」と述べた。
また、介護保険から同様のサービスを受けることができる場合、医療保険からの給付は行わないため、松本氏が「退院時にいったん医療保険で医薬品などが処方されても、退院後に介護保険の申請が通ると、さかのぼって介護保険が適用になり、保険薬局が請求したレセプトは返され、請求が遅れて経営を圧迫するケースがある」と指摘した。
外口保険局長は、現行の制度では医療と介護でサービス内容が同様であることから、薬学的な管理指導料は介護保険請求になると説明した上で「医療と介護が切れ目なく円滑に提供されるよう、どのような対応が適切か、中医協、介護給付費分科会での議論を踏まえて検討したい」と述べた。(5/26MEDIFAXより)