介護保険料の天引き維持を/町村会、自民党に申し入れ
全国町村会は12月11日、65歳以上の介護保険料を年金から天引きしている現行制度を維持するよう自民党に申し入れた。厚生労働省が、65−74歳の国民健康保険料(税) と75歳以上の後期高齢者医療制度の保険料納付について、2009年4月から条件を付けずに天引きか口座振替かを選べるようにする方針を固めたのに伴い、介護保険料にも同様の選択制を検討しているためで、こうした動きを事前に封じる狙い。
介護保険料の年金天引きは、体が弱ったり認知症などで保険料を納めるのが簡単ではない高齢者からも公平、効率的に保険料を集められるとした市町村の要望で、00年度の介護保険制度導入時から取り入れられている。
町村会は、選択制は住民や現場に混乱をもたらし制度運営に支障をきたしかねないとして「保険運営主体である町村と十分協議すること」を求めている。
4日には全国市長会が、納付率が下がって保険財政が悪化するなどとして、医療保険料を含め現在の年金天引きの仕組みを継続するよう、舛添要一厚労相らに申し入れている。【共同】(12/15MEDIFAXより)