介護保険制度、改善へ法改正も/長妻厚労相  PDF

介護保険制度、改善へ法改正も/長妻厚労相

 長妻昭厚生労働相は1月30日、介護保険制度の改善に向けて「法的措置が必要なものはやる」と述べ、「現行制度の改善」「介護報酬改定」「法的措置」と大きく3段階で取り組む意向を示した。東京都内で介護施設を視察し、訪問介護のヘルパー業務も体験した後、記者団に語った。

 長妻厚労相は、介護事業所が介護報酬を請求する際の事務作業について「非常に煩雑であるということはよく聞く」とした上で「加算が、いろいろな政策的判断で付いてきたということで複雑になっている」と説明。「いったん意見を集約して、見直していこうと考えている」と述べ、事業所の事務負担などを見直す意向を示した。

 同行した山井和則政務官は「2011年に介護保険法の改正を考えるとするならば、私たちも今年の夏くらいまでに、介護のあるべき姿、ビジョンを早急に詰めていかなくてはならない」と強調した。さらに「次回の介護報酬改定の結果、介護保険料は残念ながら当然、上がっていく」と述べ、国民の理解が得られるよう、保険料の引き上げに見合う制度の改善を図るとした。(2/2MEDIFAXより)

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