介護ベッドの手すりで注意喚起/厚労省が事務連絡  PDF

介護ベッドの手すりで注意喚起/厚労省が事務連絡

 介護ベッド用手すりのすき間に利用者の頭が入り、重傷を負う事故が2010年9月に発生したことを受け、厚生労働省は10月8日付で注意喚起の事務連絡を発出した。介護保険施設や老人福祉施設、医療機関に対し、自治体と連携して必要な指導を行うよう消費者庁からも依頼があったことから、あらためて注意喚起した。

 事務連絡によると、10年9月6日、介護ベッド用手すりの外側に開いたグリップの内側に利用者の頭が入り、重傷を負う事故が発生した。利用者が使用していたのは1992−2000年にパラマウントベッドが製造した製品で、グリップ部に縦約15?、横約34?のすき間がある構造だったという。同社は01年10月から、すき間を埋めるためのT字型の簡易部品を無償で配布していたが、事故が発生した施設では、簡易部品を入手していなかった。

 消費者庁によると、同社が製造した介護ベッド用手すりについて、すき間に体の一部を挟む事故などが消費生活用製品安全法の重大製品事故報告・公表制度の施行(07年5月)から7件(死亡2件、重傷5件)発生している。(10/14MEDIFAXより)

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