介護の職業能力に「段位」導入も/政府、11年度内に
政府は、介護など成長が見込める分野で職業能力や知識を客観的に評価する「キャリア段位」制度の導入に向け、本格的な検討を始めた。雇用の増加が予想される分野への労働力の移動を促し、雇用の拡大を狙う。2011年度末までに導入する方針だ。
新成長戦略では「介護、保育、農林水産、環境・エネルギー、観光など、新たな成長分野を中心に『キャリア段位』を導入・普及する」と明記。政府が8月30日に決めた経済対策の基本方針でも、雇用分野の具体策に挙げられている。
政府は8月31日、「実践キャリア・アップ戦略推進チーム」(主査=荒井聰国家戦略担当相)の専門家チームの初会合を開き、具体策の検討に着手した。「介護・ライフケア」「環境・エネルギー」「食・観光」など3−4の導入分野を決め、能力評価基準や具体的な評価方法、既存の資格や検定制度との関係などを検討。年内に制度の基本方針をまとめる考えだ。(9/2MEDIFAXより)