今月の主な動き

　２０１０年度予算案の審議を前に鳩山由紀夫首相は１月２９日、衆参両院で施政方針演説を行った。「健康な暮らしを支える医療へと再生するため、診療報酬を１０年ぶりにプラス改定する」と述べ、公共事業費を１８％削減し、逆に社会保障費を１０％増やす「いのちを守る予算」に転換したと強調した。

　一方で、長妻昭厚生労働相は１月２７日の参院予算委員会で、「少子高齢化の中で大きなビジョンが必要。医療と介護の同時改定で、一体的な改革を行う」と述べ、１２年度の診療報酬と介護報酬の同時改定に意欲を示した。

　中医協は２月１２日、２０１０年度診療報酬改定を長妻昭厚生労働相に答申。遠藤会長から答申書を受け取った足立信也厚労政務官は「（本体部分に充てられた）５７００億円は、相当な効果が期待できる」と強調した。