今月の主な動き
政府は12月3日、臨時閣議で「2009年度予算編成の基本方針」を決定。基本方針の原案では、09年度予算の概算要求基準(シーリング) を「堅持」するとしていたが、与党との調整の結果、「維持」にトーンダウンし、景気状況に応じて臨機応変に対応する考え方を盛り込んだ。
財務省の財政制度等審議会は11月26日、09年度予算編成に関する建議を中川昭一財務相に提出。建議では、「骨太方針06」に盛り込まれた5年間の社会保障費2200億円削減は引き続き継続するとし、09年度予算では「雇用保険の税負担の見直しと後発医薬品の使用促進など、改革努力を行うべき」とした。
06年度の社会保障給付費は89兆1098億円で過去最大となったことが11月18日、国立社会保障・人口問題研究所のまとめで分かった。ただ、対前年度の伸び率は1.5%増で統計開始以来、3番目の低さ。