今月の主な働き
退陣した鳩山由紀夫前首相の後を受け、民主党の菅直人代表は6月8日、皇居での首相任命式を経て、第94代の内閣総理大臣に就任した。行政の継続性を重視する菅首相の意向で、長妻昭厚生労働相ら11人の閣僚が再任となった。
菅首相は6月11日、衆参両本会議で所信表明演説を行い「強い経済、強い財政と同時に、強い社会保障の実現を目指す」と述べ、3つを一体的に立て直すことを約束した。社会保障を負担ではなく、雇用創出や成長をもたらすものとして取り組む姿勢をあらためて示した。
政府は6月18日、2020年度までの経済戦略をまとめた新成長戦略を閣議決定した。医療・介護を中心とする健康分野で20年までに新規に50兆円の需要と284万人の雇用を創出する。成長戦略の実現に向けた「工程表」では、医療・介護の基盤強化の道筋も示した。