今月の主な働き
2012年度診療報酬の改定率について、ネットで0.004%とすることで、小宮山厚労相と安住財務相が12月21日夜に合意した。11月の「提言型政策仕分け」を根拠に、財務省は本体マイナス1%の要求を突き付けたが、閣僚折衝の結果、全体でのマイナス改定は回避された。しかし、先発品薬価の0.9%追加引き下げやビタミン剤の取り扱い見直しも別途行うことが決まった。介護報酬改定はプラス1.2%。
社会保障・税一体改革については、6月末に取りまとめられた「成案」をもとに、12月内の政府・与党素案策定に向けた協議が連日行われた。社会保障部分については受診時定額負担の見送りなどを12月16日に了承し12月20日に決定。12月30日には消費税を含む税制改革についても政府案を決めた。1月6日には、政府・与党社会保障改革本部で「素案」を正式決定し、閣議報告された。
また、12年度予算案が12月24日の臨時閣議で決定。一般会計90兆3339億円で国債依存度は49%に達した。このうち厚労省予算案は、一般会計で26兆6873億円(対前年度比7.9%減)、社会保障関係費の予算案は26兆2152億円(8.1%減)。