経済産業省は、医療・介護施設と健康関連サービス産業との連携を強化し、関連サービス産業の拡大を目指す戦略原案をまとめた。医療・介護施設が抱える患者らへの支援を、関連サービス産業が受け入れることにより、公的保険への依存から脱却し、患者・消費者のニーズに応じたサービスの供給体制を構築する。政府が6月にまとめる新成長戦略に盛り込む。
また、規制改革会議の後継となる行政刷新会議の規制・制度改革に関する分科会が3月29日、初会合を開き、同分科会の下に設置した3つのワーキンググループ(WG)で検討する具体的な項目を確認した。医療や介護の分野を扱うライフイノベーションWGでは、混合診療の原則解禁などを議論。各WGは5月までに結論を取りまとめ、6月には行政刷新会議へ報告する。
国会では、診療報酬のプラス改定や救急医療・周産期医療の整備などを盛り込んだ2010年度予算案が3月24日、参院本会議で民主党など与党の賛成多数で可決、成立した。また、「医療保険制度の安定的運営を図るための国民健康保険法等改正法案」が3月25日、衆院本会議で審議入りした。