京都2014高齢者大学 健康講座
田中理事がロコモで講義
京都高齢者大学健康講座の第6講は10月2日、協会理事の田中伸明氏が「ロコモティブシンドローム〜高齢者がなりやすい病気、骨折〜」をテーマに、講師を担当した。
田中氏は、京都市内の高齢者割合などの解説から、高齢になっても要介護・要支援にならないよう運動器症候群であるロコモティブシンドローム(以下、ロコモ)に気をつけようと訴えた。そして、寿命を気にするのではなく、健康に日常生活を送れる期間である「健康寿命」に心を配ることが大事だとした。
ロコモの3大原因は、骨や関節の病気、筋力の低下、バランス能力の低下。中高年に特に多くみられる骨粗しょう症や変形性膝関節症、腰部脊柱管狭窄症が原因疾患となることから、それぞれの病態などを骨格模型やレントゲン写真を駆使して解説した。
また、運動器機能を維持、強化できるのは本人のみであることから、早期のロコモ対策が重要とし、ロコモ度の把握方法や簡単な筋力トレーニングの方法などを紹介。実際に10cmから40cmの高さの台を大学が準備し、脚力のみで立ち上がれるかというテストを実践。講義終了後も受講生が立ち上がりテストを思い思いに試していた。
次回は、11月6日(木)「身近な視覚障害」で草田英嗣氏が講師を務める。高齢者大学は、中途入学が可能なので患者さんにぜひお勧めいただきたい。問い合わせは、協会事務局まで。