京都府が療養病床の「確保」策
09年度 全国初の画期的な予算化
京都府は2009年度予算案に「療養病床あんしん確保緊急対策事業費」として、療養病床の入院患者に必要な医療・介護サービスを確保するため、臨時的・緊急的な療養病床の確保策を計上する。
この事業は、「医療療養病床の維持を図る医療機関」(11年度末まで病床が維持され、医療区分1の患者の割合が病床数の40%を超える場合)に対し、年間1床5万5000円を基準額に、その一部を補助する。同時に、介護療養病床から医療療養病床へ移行する医療機関(11年末までに移行が行われる場合)が行う設備整備等に対する助成も実施する。
協会は、06年7月の改定で医療区分が導入された段階からこの問題を指摘し、府に対しても対策を求めてきており、今回の予算化は高く評価できる。この事業は、療養病床入院患者や病院経営を支える一助になり、在宅療養を支えるものにもなる。同時に、国に対して少なくとも、地域医療の現実は療養病床を必要としているということを強く示すメッセージにもなると考える。