京都市立病院再整備/10年度着工、14年度完成、建設資金は起債で
京都市は9月11日の市議会公営企業決算特別委員会で、公共施設の建設と運営を民間委託するPFI方式での再整備を予定している市立病院(中京区)について、2010年度に着工、14年度の完成を目指す方針を明らかにした。当初、事業者が調達することを予定していた建設資金は、市の起債を充てて金利負担を軽減する。
老朽化した北館の建て替えや本館の改修などで高度医療や災害対応の機能を充実させるため、市は05年に基本計画をまとめ、07年にも着工の予定だった。
しかし、公立病院ではPFI導入の先駆けとなった近江八幡市立総合医療センターで巨額の赤字が発生し、京都市でも整備手法の再検討を迫られたほか、新景観政策に対応した地区計画の策定などに時間を要し、着手が遅れていた。
市立病院ではすでに事務や調理、設備の維持管理などを外部委託しているが、再整備後は新たに医薬品調達も委託する方針。