事故報告、半年で1236件/機能評価機構、過去最高ペース  PDF

事故報告、半年で1236件/機能評価機構、過去最高ペース

 日本医療機能評価機構は10月13日、2010年1−6月に収集した医療事故報告件数が1236件となり、過去最高のペースで推移していると公表した。

 同機構が4−6月の医療事故情報収集等事業についてまとめた第22回報告書によると、1−6月の半年間に報告を受けた医療事故報告件数は、報告義務対象となっている病院272施設(6月現在)から1005件、任意で参加登録している病院554施設(同)から231件だった。09年の報告件数は、義務対象の273施設(09年12月現在)から1895件、任意参加の427施設(同)から169件だったことから、10年の年間報告数はこれを上回る件数となる見込みだ。

 任意施設からの報告が増えていることについて後信・医療事故防止事業部長は「半年で(前年の年間報告数を)超えた。参加施設が増えているので当たり前ではあるが、定着してほしい」と述べた。

 報告書では▽病理関連の事故やMRIの高周波電流ループによる熱傷事故▽救急カートでの薬剤取り違え事故▽持参薬の同系統代替薬による事故―を個別テーマとして取り上げた。病理関連事故については、14件の検体取り違えを検証した。(10/14MEDIFAXより)

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